突然ですが、戦国の忍び達は手に乗るサイズに縮んでしまいました。





in越後

「ちいさくなろうともうつくしいままですね、わたくしのつるぎ…」
(謙信様…!謙信様の美しいお顔が視界いっぱいに…!)
(でも、でも、こんな姿では謙信様のお役には…!)


in小田原

「……」
「て、偵察には良いかもしれんが…ワシはギックリ腰でしばらく戦はせん;」
「……(偵察)」


in甲斐

「旦那方、ご飯ですよー」
「おお佐助!今日は山菜尽くしか!!」
「猪汁もありますぞ!精が付きますなお館さま!!」
「静かに座ってください!ちゃぶ台が揺れるんで!!あ、ほら椀から汁が!」
「うむ、すまんな佐助」
「佐助よ、おかわりじゃ」
「俺もだ」
「……あのですね、お館さまも旦那も俺がさっきからちゃぶ台の上駆け回って廊下の 雑巾がけかって勢いで台拭き使ってるのとかしゃもじが今の俺の背丈以上あるのとか目に入って ないんですかって言うか俺の姿見えてる?
「そう言えば声ばかりじゃな」
「天井裏ではありませぬか?」
(そのうちプチッと潰されるんじゃないの俺様;)


in奥州

「ってなわけでー」
「世話になるぞ、独眼竜」
「……」

「…なんでここに来るんだよ」







ちなみに。 in瀬戸内

「姫若子、得意であったな」(ズイ)
「こんな可愛いもんでお手玉が出来るか!!」
「コレを地に埋めたら増殖するか試してみるのも悪くはないが…」
「俺の城で怪しげな実験を目論むなアァ!!」




「かすがー、やっぱり奥州にしないか?何だか身の危険を感じるし」
「お前は下心が見え見えだ。だが確かに身の危険は感じる」
「……(危険)」
「下心なんてそんな黒脛布の知識って当てになると思うし…あとちょっと堂々と竜の旦那の城に滞在したいだけですお願いします
「……(黒脛布)」
「それに奥州の方が越後に近いでしょ?隣じゃん」
「…フ、フン。まあ奴の城にも異国の知識は多いようだしな」
「……(相模の隣)」
「じゃあ決まり!」









そういう訳で、戦国の忍び達は奥州に滞在しているのでした。
(弥生の三日編)





「Good,動くな。動くなよ?」
「いつまで?」
「めごが寝付くまで」
「……雛壇の前で夫婦の営みとか始めないでくださいね」
「するわけねーだろ阿呆」
「ってかこれ小太郎じゃ駄目?」
「壊れたの“笑い男”の人形だからなあ…お前向きじゃねえか」
「う〜」

 目の前でイチャつかれたら、泣き男になってやる。
 笑い男が伊達家当主の夫婦仲にため息をつく側ら、女雛には向かぬ金の髪が人形道具で抹茶を啜り、 赤毛は両手で持つほど大きい雛霰をポリポリと齧っていた。







07/09/12 改定
初出:memo(07/03/03 忍びーズが好き。&手乗り忍びーズの3月)